BLACK COMPUTER, by STRONG CPU & windows10

BLACK COMPUTER

by STRONG CPU & windows10

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	1.	黒いコンピューターA 15:00
	2.	黒いコンピューターB 10:46

about

黒いコンピューター

僕の名前はまさし。年は八歳、小学三年生。みんないまテレビで話題の黒いコンピューターって知ってる？僕は実物を見たことないんだけど学校の先生やお母さんから話しは聞いたことがあるしテレビでも見たことあるんだ。

なんでもこのコンピューターがあると世界がよくなるんだって！アメリカのある街では黒いコンピューターが来たとたんに犯罪がなくなってみんなの給料がたくさん増えたんだ。なんで僕がこんなコンピューターの話をするかというと、なんと僕の街がコンピューターの効果を試すモニターに選ばれたんだ。そしてアジアで始めて黒いコンピューターが設置されることになったんだよ！

明日には街の役場でコンピューターの御披露目があるんだ。このニュースでいま街は大騒ぎ！僕もお母さんとお父さん、学校の友達たちと黒いコンピューターを見に行くことになったんだ！
　
役場にはたくさんの人が詰めかけていた。お祭りみたいにたくさんの屋台がでていた。僕たちは人をかき分けて前の方にいくと、とても立派なオープンカーの荷台に真っ黒な箱と外国人風のおじさんが乗っていた。みんな歓声をあげてその車を眺めている。あれが黒いコンピューターか。お母さん、あの隣の人はだれ？僕が聞くと母さんは言った、あの人はビルゲイツさん。黒いコンピューターを作った人よ。

その後ぼくは屋台で黒いコンピューターのTシャツとCDを買ってもらった。

次の日からぼくの生活は変わった。
朝いつも眠くて起きられなかったのにすぐ起きられるようになった。学校に誰も遅刻しなくなった。先生は怒らなくなった。みんな教室でタバコを吸わなくなった。ずっとテストは0点だったけど、毎回100点が取れるようになった。バスの運転手さんは道を間違えなくなったし、コンビニのおばさんもお釣りを間違えなくなった。街での喧嘩も無くなったし泥棒もいなくなった。車の事故も無くなって、病気にかかる人もいなくなった。お母さんの料理も上手になった。
すごい、これが黒いコンピューターの力なのか！！僕は感動した。

僕は家でご飯を食べてるときに母さんに言った。

ねぇ母さん、黒いコンピューターってすごいね！僕さ、たくさん勉強して大人になったらビルゲイツみたいになりたい！黒いコンピューターを作るんだ！
すると母さんはアハハと笑った。そしてこう言った。
何言ってるの、あなたには無理よ。
僕はムッとして言い返した。
なんでそんなこと言うんだよ！やってみないと分からないだろ！
母さんはそれでも無理なものは無理なんだから。変なこと言うのは止めなさい。と言った。
僕は悔しかった、軽い気持ちで言ったけどそこまで否定しなくても。
じゃあ母さんはなんで無理だと思うの？と聞いた。
すると母さんはこう言ったんだ。

まさし。あなたまだ気づいてないのね？あなたには黒いコンピューターは作れないの。あれを作ったのはビルゲイツさん。あの人は人間よ？あなたはロボット。ロボットにはコンピューターは作れないのよ、と。